2005年4月29日

論理の裏返し

夜中にふとテレビをつけると、変な番組をやっていた。
芸能人が変な仮説を主張し、それに学者達が同調したら、研究費という名目のお金がもらえるという番組だった。
はじめから見ていなかったので、タイトルは分からなかったが、とりあえずタイトルはどうでもいい。

その中で、ある統計を出して、睡眠は健康によくないという仮説を主張していた。

その統計というのが、睡眠時間が7時間未満の人と10時間以上の人を比較すると、
心臓疾患による死亡率が倍も違うというのだ。
これだけを見ると、睡眠時間と心臓疾患に相関性が有るように思える。
また、一般の人はきっとこれを見て、寝過ぎるのは心臓に良くないと簡単に信じてしまうだろう。

しかし、この主張には大きな問題点がいくつかある。
まず、心臓疾患が有る人は一般の人より疲れやすいんじゃないだろうか。
つまり心臓疾患があったら、睡眠時間が延びるってことはないだろうか?

だとしたら、睡眠時間の長さは心臓疾患の結果であって、原因じゃない。

また、睡眠時間が長いというのはたとえば他の疾患があったりしないだろうか。
単純になんらかの疾患で入院している患者は睡眠時間が長いだろう。
別の疾患が原因で心臓に負担をかけるのはよくある話だ
この場合、睡眠時間と心臓疾患は一つの原因からの二つの結果にすぎない。

また他にも、睡眠時間が短い場合、無理をしている可能性が高いので他の疾患が増えて、死亡原因として心臓疾患になる可能性が減るのではないかということも考えられる。

つまり、二つのデータに相関性がある場合、
どちらかが原因でもう一方が起こっていると簡単に断定してはいけない。
・結果と原因が逆になること
・別の見えない原因が二つの結果を起こしていること
・原因が別の結果を引き起こしその結果が問題としている結果として現れること
など十分考えなければならない。

医学に限らず、こういった話では、この因果関係の逆転や別の原因からの二つの結果、因果関係の長さという可能性を
ちゃんと排除できるような統計の取り方を考えてやらなければならない。
また単純な統計から安易に結論を導き出すのは厳に慎まなければならない。

統計ってのはどんな嘘でもつけるので、数字がでているからといって、無条件にその結論を信じてはいけない。

たとえば、喫煙者と非喫煙者の認知症(いわゆる痴呆症)の発生率を比較すると
きっと喫煙者の方が認知症の発生率が低いとでるんじゃないだろうか。
もし、こういう結果が出たとして、だから喫煙は認知症の予防になると言えるだろうか。
実は喫煙者は非喫煙者より寿命が短く、認知症になる前に死んでしまって、単に認知症になれないということなのかもしれない。

たしかに、ある意味予防ではある。
早く死んでもいいから、認知症にはなりたくないって場合は、喫煙すればいいってのはいえるかもしれない。

しかし、普通これは予防になっているとは言えないだろう。
すべての病気の予防には、自殺がもっとも効果的ってことになってしまうのが認められるわけがない。

「なになにをする子は成績がいい」「こういう人は癌になりにくい」 など世間で言われている数々の主張は今一度ちゃんと考えて見た方がいいと思う。

2005年4月12日

永遠の真理

なんか、宗教っぽいタイトルですが、
数学の世界では、一度証明が確認された定理は絶対に覆ることはありません。
世の中がどんなにかわろうと、科学がどんなに進歩しようと、数学の世界では定理は絶対です。

なんていうと、世の中絶対なんてものはないだろうという声が聞こえてきますが、数学の世界では定理は絶対正しいのです。
なぜなら、定理というのは、「ある前提がなりたてば必ずこの結果が導かれる」ということを表現したものです。
つまり、前提があって、結果がある。

前提が成り立たない状況では結果は保証されませんから、実は絶対に覆ることはないといいつつ、前提に依存した相対的な真理なわけです。
数学では、前提から結論を導くだけで、その前提の妥当性だとか、現実性なんて気にしません。
だから、前提がいかに現実ばなれしていても、ある前提を仮定したかぎりにおいては、結果がこうなるというのは常に正しいわけです。

その点他の科学は異なります。あくまで現実があります。
どんなに精緻な理論でも現実に合わないものは、正しくないのです。
「もし現実がこうだったら、こうなる。」
という仮定の話をいくら積み上げても、現実がそうでなければ、話になりません。
そういう意味で、数学は現実から逃げているともいえます。
あえていうなら、典型的な机上の空論です。

もちろん現実に即した前提をおけば、現実に即した結果が導かれるのはあきらかですが、その前提が現実に即しているかどうかというのはあくまでも数学の外の話ですから、実はその前提が現実に即していなかったというのはよくある話です。

たとえば、ニュートン力学は当時の物理学の測定精度の中では、とても現実をよく表すものでした。
しかし、現在の測定精度では、ニュートン力学では誤差がでてしまいます。
それを現実により近づけたものが相対性理論です。
結果、ニュートン力学は相対性理論的な力学の近似となってしまいました。
相対性理論だって、現実を完全に記述しているかどうかはまだわかっていません。というか、多分永遠にわからないでしょう。

もしかすると現実はもっと違った理論が必要で、相対性理論はその近似であったということになるかもしれません。

同様に他の科学でも、同じことがいえます。
新しい実験事実や観測事実がでてきたらこれまで定説であったものが、近似になってしまうことはよくある話です。
もちろん、近似という範囲では、とてもよい近似であったから定説になったわけで、間違いではない場合がほとんどですが、中には完全に否定されてしまう理論もあったりします。

しかし、数学の定理は、どんな実験結果がでようとそんなことには関係なく、「もしこういう前提が成り立てば、こうなる」としかいわないので、常に正しいのです。ずるいですね。

そういう意味で、数学というのは、自然科学の中で、一番自然からはなれた科学かも知れません。

2005年4月10日

恐竜の細胞

asahi.com: 6800万年前の恐竜化石から細胞・血管 米で発見
と言うニュースを見た。
すごい、6800万年前の細胞が化石にならずに見つかった。
マンモス復活どころじゃない。

もしかするとDNAも取り出せるかも知れないらしい。
そうすれば、ヒトゲノムじゃないけど、解析して、進化の課程がかなり詳細に解明されるはずだ。
今は骨格の類似性とかをもとに、恐竜は鳥に進化したというのが定説になりつつ有るみたいだけど
実は全然違ったりして。
ほんの20年ほど前までは恐竜は進化して爬虫類になったといわれていたと思うんだけど、
科学の世界は新しい発見1つで、ひっくり返るから面白い。
だから前までは恐竜は変温動物と言われていたけど、今は恒温動物だったのではないかと言われている。

DNAが解析できれば、この辺が一気に進むだろう。
何年かあとの教科書には、本当の恐竜の姿が描かれることになるかもしれない。
だいたい今の恐竜の絵は結局想像でしかないので、昔のドラゴンの絵と大きく変わるわけじゃないから。

ジュラシックパークの実現には、まだまだだろうけど、それでも1歩近付くことは間違いないだろう。

やっぱりなんかすごい。

2005年4月 6日

生体認証

生体認証(バイオメトリクス認証)

最近テレビCMでIBMのThinkPadの指紋認証のが流れているのをご存知だろう。
PCの起動に指紋を使うという技術は、数年前から、Panasonicなどに搭載されていた機能で、別にIBMが先駆けてやったというようなものじゃないんだけど
CMの影響で、これが最初みたいな印象をもった人もいるかも知れない。
ま、それはおいといて、世の中バイオメトリクス認証がはやっている。

銀行のカードの認証が、手の平の静脈認証だったり、今度みずほと郵便局が指の静脈認証を導入したりするらしい。
たしかに、暗証番号と違って、他の人には真似できないので、セキュリティ上はいいことなんだけど、
生体であることを確認しない認証(指紋など)は、別の危険をはらんでいることを十分考えておかないといけない。

以前から、セキュリティの専門家たちの間ではいわれていたのだが、指紋認証を使用した場合、そのセキュリティを破るために、指を切り取られる危険があるということである。
映画なんかではよくある話だが、実際にそういう事件がおこったらしい。
以下の記事は、BBCのニュースで英文だが、
http://news.bbc.co.uk/2/hi/asia-pacific/4396831.stm
要するにマレーシアで、指紋認証を搭載したベンツを奪おうと、
所有者の指を切り取ってもっていってしまったらしい。

これがキーだったら、指を切られることはなかっただろう。

すべてのセキュリティはそのシステムの中の一番弱い部分の強度に依存する。
これまで一番弱い部分はキーであったり、暗証番号、印鑑だったりしたのだが、バイオメトリクス認証の場合、弱い部分が人そのものになってしまう可能性がでてきた。
車の鍵を壊すより、人の指を切る方が楽だったってことだろう。

静脈認証などの場合、血流がないとだめなので、手首から先を切り取っても使えないのだが、世の中の犯罪者に対して、使えないんだということを十分知っておいてもらわないと、本当は使えないのに使えると思って切り取るやつがでてきたら困る。
今後、銀行なども、切り取った指や手首では使えないということを大々的に宣伝してほしいものだ。

預金と手首のどちらが大事か考えたとき、やっぱり手首の方が大事だから、まだしばらくは、生体認証は使わないでおこう。

メインページの表示

メインページは直前の数日分だけ表示するようになっていたので
更新しないと、表示が消えてしまっていたらしい。

ということで、直前5件分を表示するように変えたから、これで更新しなくてもトップページは残ることになった。(^^)
って、更新しろよな>自分

2005年4月 5日

アジア最終予選

とりあえずバーレーンには勝てた、
勝たせてもらった?

まぁ、ゴール前の混戦に持ち込んだ日本側の攻撃の結果と思えばオーンゴールもれっきとした得点である。

って、3月末から、4月にかけて、ちょっと忙しかったので、全然更新してなかったら、4月に入ってからなにも書いてなかったので、メインページがなにもなしになっていた。

とりあえず、サッカーワールドカップ、アジア最終予選勝ち点6で二位につけている。
次の試合は6月に入らないとないのがちょっと寂しいが、
しばらく静かに待つしかないな