森毅先生が亡くなった

最近ブログに書くことといえば、訃報ばかりな気がするがこれは書かずにはいられない。
私の人生の進路にかなり大きな影響を与えた方だから。
前にも書いたとおりマーチン・ガードナー氏の本で数学に目覚め、ぼんやりと数学を目指そうと思っていた私は、高校生のころ、「数学受験術指南」という本を手に取った。
受験数学というものをどう勉強すればいいのか、全然分かってなかったのだが、この本を読んで、やるべきことが見えた気がした。
同時に試験問題を作ったり採点したりしている方も大変なんだとおぼろげに理解した。
また、これだけ真剣に試験の採点をしているんだと、感心した。
たとえば、出題者が想定した解法以外の回答で途中のものがあったら、本当にそのやりかたで回答に到達できるかどうかやってみるとか、
途中で計算を間違っていたらその間違ったままのこりの計算を行ってみて、それがあってれば、最終的な答えが違っててもあまり減点しないとか、
最後の回答が合ってても、途中の論理が破綻していれば大きく減点するとか
答えが合ってればそれでいいじゃないか、みたいないい加減な回答は書かなくなった。
また、森先生の講義を受けてみたいというのも、受験校を選ぶ大きな理由の一つになった。
幸い森先生の退官には間に合って教養でゼミを受けることはできた。
講義は主に文系向けだったので、残念ながら受けなかったけど
その後、退官された後もお元気にいろいろ活躍されているのをみていたのに
7/24永眠されたそうだ
告別式とかは行われないらしい。
遠い空から、心から、ご冥福をお祈りします。
また一つ、巨星落つ

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