探偵Xからの挑戦状

探偵Xからの挑戦状 Season 3 を一通り見た。
ここからはネタバレがあるので、まだご覧になってないかたは先を読まないことをお勧めする。
内容を前提としているので、ご覧になってない人が見ても意味不明だし。
あと、安楽椅子探偵シリーズをご覧になっていない方も同様ネタバレがある。
シーズン3というくらいだから過去に2回あったわけだが、残念ながらそれは見逃している。
とりあえずこの手の視聴者に挑戦するタイプのものは、「安楽椅子探偵シリーズ」という、綾辻行人と有栖川有栖の二人の番組が有名だと思う。
今回の探偵Xからの挑戦状では3つの作品が登場した。
第1回「殺人は難しい」貫井 徳郎 (ぬくい とくろう)
第2回「ビスケット」北村 薫 (きたむら かおる)
第3回「怪盗Xからの挑戦状」米澤 穂信 (よねざわ ほのぶ)
まず第1回「殺人は難しい」について、ちょっとつぶやいたのだが、ネタが安楽椅子探偵の第1回のネタと同じ、日本語の読めない日本人という所だった。
どちらも犯人は帰国子女の日本人女性で日本語の会話には不自由しないが、日本語が読めないという設定だった。
文章として表現するのは難しいが、映像であれば表現しやすいと言うこともあるのかもしれない。
で、どちらも日本語が読めなかったことが、犯人のミスにつながる事になる。
ただ「殺人は難しい」の方ではちょっとだけ突っ込みどころがあった。
日本語が全く読めない犯人は、被害者の住所を手書きで絵を写す様にメモに書き留めていた。
しかし目的地に向かうのにスマートフォンを使ってナビさせていた。
どうやって入力したんだろう。漢字が読めないので読み仮名入力ができない。
スマートフォンの入力方法として、漢字の見た目だけで入力することは可能なのだろうか。(手書き入力あったっけ?)
そのあたりの描写がちょっと不足していた気がする。
PCの住所録なんだからそのままコピーペーストして地図を探しても良かったのではないかと思った。
第2回「ビスケット」について、香道がネタだった。
香道の名前くらいは知っていたが、源氏香というのは知らなかった。
源氏香の組み合わせが52組だということで、ちょっと計算してみた。
まず5をいくつかに分割する方法は何通りあるか。
11111(すべて異なる)
2111(二つ同じで他が異なる。
221(二つづつ同じで一つ異なる)
23(二つと三つが同じ)
311(三つ同じで他が異なる。)
41(四つが同じで一つ違う)
5(五つとも同じ)
それぞれについて可能な組み合わせを数えてみる。
11111:1通り
2111:5個から二つ取り出す組み合わせなので10通り
221:5個から二つ取り出す10通りについて残りの3つから2つ取り出すので3通りで合わせて30通りだが、二つづつが入れ替わっている場合が重複しているので半分の15通り
23:5個から二つ取り出す10通り
311:五個から3つ取り出す10通り
41:5個から一つ取り出すので5通り
5:1通り
確かに52通りある。
ところで、犯人を指し示すのが、源氏香の名前なのだが、容疑者に関屋が二人いて、明確に片方を指していない所がちょっと不満だった。
第3回「怪盗Xからの挑戦状」
安楽椅子探偵第6回の「ON AIR」と同じ様に犯人名を隠しており、一瞬だけ表示された名前を元に犯人を当てなければならないというちょっと反則気味のトリックだった。
ただ、携帯小説という形で事前にテキストが配られていて、そこにはちゃんと書いてあったので、映像でしか見せなかった安楽椅子探偵よりはフェアではあったと思うが、本編の登場人物リストに犯人の氏名がないというのはやはりちょっと不満が残る。
本格推理小説では、裏表紙などに書かれている登場人物リストに載っている人物以外が犯人であるなどというのは、許されないのではないだろうか。本格とは何かという定義の話をしても仕方ないけど。
というわけで、全体に面白い作りになってはいるものの、それぞれに少しだけ不満が残った。
ところで、次回はいつかな? 楽しみしている。
安楽椅子探偵シリーズ、全部は見てないなぁ DVD買おうかな。(^^)

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