言語の数体系

東京都民であることをすこし恥ずかしいと思う時がある。
おもに都知事の馬鹿発言をきいた時なのだが
先日も、「フランス語は数も数えられない、国際語には適さない」などということをいった。
さすが、「新しい歴史教科書を作る会」の教科書を採択させようなどと圧力をかけるだけのことはある。
馬鹿さ加減も最近磨きがかかっている。
個人的には大学の第2外国語でフランス語をとっていたので、数詞くらいは覚えたのだが
たしかに、99 は、20×4+10+9という表現をしなければならないので、ややこしいかぎりではあるが
それって、分解するからであって、分解しなければ、quatre-vingt-dix-neufという99という単語と思えば
別に難しい話ではない。
日本語だって、20日のことを、「はつか」とかいうじゃないかこの方がよほど意味不明(分解して理解することすらできず単に覚えるしかない)
ましてや、この「はつか」というのは日付にしか使えない。
多分、都知事は、日本語で、一、二、…、十、十一という数が合理的だと考えたのだろうが
これは、中国語からの輸入であって、中国語の数詞が大変合理的だっただけである。
本来の日本語(和語では)、ひ、ふ、み、よ…、とお、とお あまり ひとつ、… はたち(20)、…みそじ(30)など
英語と同じ様な体系であって、フランス語と比較しても大変簡単というほどのものでもない。
それ以前に、日本の数体系では、日付、個数などで別の単語を使い、個数でもものによって単位変わるなどという非常に不合理な体系なんだから、他の言語のことをどうこういえるレベルじゃないとおもう。
もちろん、世界の言語では、数体系としてもっと複雑なものもたくさんある。
世界の言語の数体系
というページで、いろんな言語の数体系を説明してくれているが、
徹底的な12進数とかすごい言語もあるらしい。
数の数え方が単純であれば、国際語に適しているというのであれば、最も適しているのはトンガ語ということになる。
エスペラントより単純な体系、(位取記数法をそのまま読んだ様なもの)である。
だいたい、言語の善し悪しなんて比較できるものじゃないのにそれを言い出すところが根本的に間違っている。
ということに気付いていないんだろうなぁ。
ところで、上記のページをみていて、リトルエンディアンな言語なんかもあったりするのに驚いた。
16進数の言語はさすがになかったけど

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