100年に一度の不況

なんかマスコミを見ていると、100年に1度の不況とかいう文字をよく見かける。
麻生さんも言ってたみたいだが、それが最初かどうかはよく調べていないのでわからないけれど
通常の文脈で「100年に一度」というのは過去何百年かの記録で、平均して100年に1度くらいは起こっているという意味だろう。
たとえば、「100年に一度の大雨」、「100年に一度の大噴火」など
つまり、「100年に一度」を定義すると
「ある確率で発生するような事象の発生間隔の平均値が100年」
でも現在の世界的な経済体制はたかだか100年ほどの歴史しかない。
いわゆる世界恐慌(1930年ころ)より前を考えると、現在の経済体制とはほど遠い。
100年に一度の不況ってどういう意味なんだろう?
要するに史上最悪と言いたいのか?
それならそういえばいいのに。
なんか「100年に一度の」という言葉が「大変だぁ」という程度の意味で使われている気がする。
それなら、単純にそういえばいいのに
不況不況って言うから、みんな不況なんだと思って買い控えをおこして、結果的に不況になる
それで、「ほら言ったとおり不況になった」と言っているようにしか見えない。
確かに不況なんだろうけど、不況不況と言い続けると余計不況になるから、あまり騒がないでほしいものだ。
とはいえ、騒がないと対策も打たれない。
現在の最大の問題は、本来期待されるサイクル
「不況になる」=>「不況だとマスコミが騒ぐ」=>「政府が不況の対策をする」=>「政府の対策をみて、不況から脱するという気がする」=>「不況じゃない気がしてくる」=>「景気が回復する」
というのが
「政府が不況の対策をする」という部分が動いていないので
「不況になる」=>「不況だとマスコミが騒ぐ」=>「みんなが不況になったと思う」=>「経済活動を抑制し始める」=>「余計に不況になる」
となってしまうのが問題なんだろう。
政府の経済対策ってのは、その対策がいくらの経済効果があるかじゃなくて、それによってみんなが景気がよくなる気がするかどうかが大事。
というのは世間の経済評論家や経済学者が言っていることなんだが
それすらできないのはなぜなんだろう?
天下りを規制しすぎると優秀な人が官僚にならなくなるなどという人がいるらしいが
そもそも現在の官僚は優秀じゃないのが問題なんじゃないだろうか・・・

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